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[映画]46億年の恋

日本語

by amongthespirits 2009. 8. 11. 17:50

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監督:三池崇史
出演:松田龍平、安藤政信


「46億年の恋」という映画を見た。松田龍平と安藤政信主演。
結構スタイリッシュな映画で、撮り方はラース・フォン・トリエの「ドックヴィル」を思い出させる。

主人公は、殺人を犯した二人の少年。共に監獄に入れられる。
二人は面識があったわけではないが、監獄での最初の日から、
飛び切り喧嘩の強い少年香月は、少年有吉を守る。

ある日、少年有吉が少年香月の首を絞め殺している場面で捕まる。
なぜ、有吉は香月を殺せねばならなかったのか、調査が始まる。
そして、明かされる事実。

監獄の外には宇宙船と天までつきそうな巨大な神殿みたいなものがある。それを見に行った二人の間で交わされた会話。

有吉:どっちに行きたい?天国か、宇宙か。
香月:天国。なんてもんがあるなら、宇宙。
有吉:なんで?
香月:そっちの方が人少なそうだから。
有吉:宇宙人いるかな
香月:いねぇよ。
有吉:じゃ、天国は信じてんの?
香月:お前がどっちっつたから、答えたんじゃねぇか。
有吉:ないと思う?死んだ後。
香月:知らねぇ。
有吉:どう思う?
香月:俺がどう思おうが、ありゃあるし、なきゃねぇ。
有吉:なんで...なんで人が少ないのがいいの?
香月:うっとしい。
有吉:なら、なんでやるの。
香月:しねぇといらいらすっから。
有吉:僕じゃだめなのかな。そんだけのことなら。僕は君みたいになりたい。
香月:やめとけ。
有吉:なんで。
香月:こんなんなったら、取り返しつかねぇぞ。
有吉:なんで。
香月:狂う。
有吉:なんで時々僕を守ってくれる。
香月:お前はどっちに行きたい。お前が聞いたんだろう。
有吉:宇宙かな。
香月:本当はどっちに行きてぇ。
有吉:天国かな。
香月:だからじゃねぇかな。
有吉:何が?
香月:狂わせたら悪いと思っちまう。
有吉:もう狂ってるよ。多分。
香月:俺はあっちに行くよ。お前は向こうに行けよ。
有吉:僕も一緒に行っちゃだめかな。
香月:どっちに。

首を絞められて死んだ香月の姿を見た有吉、一人でつぶやく。

  そっちの方がよかったんだ。宇宙より。
  僕がやってあげたのに。
  そんなに死にたかったんだ。
  (終わった?)
  そのくらいやらせてよ。
  (死んだら、終わった?)
  そんなことまで、ほかのやつにやらせなくたって。

そして、すでに死んだ香月の首を絞め始める。
看守が彼を見つけた時、彼は狂ったように叫ぶ。

  僕がやりました。僕がやりました。


なんで、この映画のタイトルが「46億年の恋」なのか、
未だに不明。
最初の場面で出る男性のダンスがかっこいい。
男の体の美しさをよく表現している。

松田龍平は相変わらず白くて、細くて、色気を漂わせ...
「御法度」の頃より演技はうまくなったと思うが、
その特徴ある外見に飲まれないように...

オープニングのダンス




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